日経ビジネスオンラインにオークションビジネスが下火になっているという記事があった。
米国でネットオークションが下火に かつて花形だったオークション事業をイーベイは再生できるのか?
以下、記事からの抜粋。
- 以前、オークションは電子商取引の花形だった。単なる買い物の場ではなく、欲しいものを必死に争って勝ち取る場。それがイーベイだった。だが最近では、オークションの手間を嫌い、さっさと固定即売価格で購入する消費者が増えている。
- 固定価格で販売するネット小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムは、2008年の第1四半期決算で37%の増収となった。これに対し、オークションが売り上げ全体の58%を占めるイーベイは14%の増収にとどまっている。
- イーベイでは、“即売価格販売”の商品が全体の42%を占めている。これはオークションに出品されていても固定価格で落札できる商品のこと。年率で22%の伸び率は同社ショッピング事業の中で最も高い。
- 今の状況が続けば、イーベイの収益は今年、初めて固定価格販売での収益がオークション販売での収益を上回りそうだとアナリストは見ている。「ネットオークションの魅力は過去のもの。大きくシェアを落とすオークションに代わり、固定価格販売が着々とシェアを伸ばしている」と、米調査会社アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、ティム・ボイド氏は指摘する。
イーベイCEOのジョン・ドナフー氏は、「ウェブ検索機能の発達で、多量の固定価格の商品が検索可能になっている」と述べており、今後の成長のカギを握るのは固定価格商品との考えを明確に打ち出しているが、黎明期からEコマース市場を支えてきたビジネスモデルが、ニッチなマーケットになってしまうのは寂しい気もする。
イーベイの戦略転換を見ると、日本のオークション事業の今後の動向も気なるところだ。
最近のコメント