eCommerce Watch

ホリデーシーズンの米オンライン商戦、予想を覆す好調ぶり

　失速が予想されていたホリデーシーズンの米オンライン商戦は、予想を覆して好調だったようだ。

□CNET Japan

米オンライン商戦--サイバーマンデーも予想を覆す好調ぶり

～引用～

　comScoreの調査によると、米オンラインショッピングサイトは、米国時間12月2日に8億4600万ドルを売り上げ、前年と比べて15％の増加となったという。

　2008年の感謝祭後の週末には、2007年と比較して、13％増となる売り上げが見られたが、オンライン小売業者は、その後の最初の月曜日を「サイバーマンデー」と呼んで、ホリデーシーズン中にオンラインで買い物をする最適な日と位置づけている。

　comScoreの事前の発表では、前年同時期と同水準とかなり厳しい予測をしていたので、まさに予想を覆した結果となった訳だが、その理由を「小売業者が提供した積極的な値引攻勢」に消費者の財布のひもがゆるんだとしている。

　8億4600万ドルの売り上げを記録した2008年のサイバーマンデーを、これまでのオンラインショッピング史上、2番目に大きな売り上げがあった日としているが、最大商戦である今年のホリデーシーズンを総括できるのは最終結果待ちになる。

◆参考記事

【米国】Eコマースの売り上げが初の前年同期比減を記録

米年末商戦、オンラインショッピングは失速気味

　

【米国】Eコマースの売り上げが初の前年同期比減を記録

　市場調査会社ComScoreが米国時間11月25日にリリースしたリポートによると、11月の最初の数週間はオンラインを利用した消費者の財布の紐が固かったため、Eコマースの売り上げが史上初の前年同期比減を記録した。ComScoreによると、11月最初の23日間のオンラインショッピングの売り上げは、2007年の同時期との比較で4％減少したという。

□CNET Japan

Eコマースの売り上げが初の前年同期比減を記録--米調査

　最大の商戦である年末のホリデーシーズンについては、前年同時期とほぼ同じ水準になると見ており、Forrester Researchの12%増よりも厳しい予測をしている。

アマゾン、新たなインターフェースを採用した「WindowShop」をオープン

　Amazonは本日（米国時間10/27）、新しい店頭インターフェース、WindowShopをオープンした。これは、Amazonの新作や人気の映画、本、ビデオゲーム等を、オンラインメガストアのウィンドウショッピングを楽しくするべく作られたものだ。各商品は大型の格子状に並べられたタイルで表示され、それをユーザーが気に入ったものが見つかるまでめくって探していく。

□TechCrunch Japan

AmazonのWindowShopは、オンラインメガストアのおしゃれなインターフェース

　あえて検索機能を無くし、名前の通りウィンドウショッピング感覚でネットショッピングを楽しむためのインターフェースで良く出来ているが、本やDVDよりもファッションなどのカテゴリーに向いているのだろう。それと、PCと違いプッシュ型と言われるモバイルでもこのようなインターフェースでサービス提供できると良いと思う。

米年末商戦、オンラインショッピングは失速気味

　Forrester Researchの新たな調査では、2008年末のホリデーショッピングシーズンに、経済不況のあおりを受けて、オンライン小売販売の成長率が、初めて失速することになるとの予測が出されている。

□CNET Japan

米年末商戦、オンラインショッピングは失速気味に--Forrester調査

～引用～

Forrester Researchは、ホリデーシーズン中に、オンラインで消費者が440億ドルを費やすと見積もっている。この数字は前年比12％増とはなるものの、この時期にオンライン小売業界が経験してきた成長率のうち、過去最低の伸びとなっている。

　また、米eMarketerdeでもホリデーシーズンのオンライン消費の失速を予測している。

◆参考記事

英仏独クリスマスシーズンのオンラインショッピング売上高

【米国】2007年クリスマスシーズンのオンライン売上高は前年19%アップの290億ドル

P&G、自社ブランド商品販売のtheEssentialを公開

　P&Gは同社の歯磨き製品CrestやCilletterのひげそり用品などを直販するtheEssential.comを公開した。他の小売店へ気を遣い、第3者により運営されているが、P&Gの最大の顧客であるWal-Martではメーカーによる直販がWal-Martにとってどのような影響があるかを戦略担当幹部に調査させているという。

SOUSE：Ad Innovator

　メーカーが直販サイトを展開することでの小売店とのチャネルコンフリクト問題がどうなるのかを見守りたい。

ソーシャルメディアキャンペーン」の半数は失敗

　　市場調査会社GartnerのアナリストであるAdam Sarner氏は、ウェブサイトを持つフォーチュン1000社の75％以上が、マーケティングまたは顧客関係を目的とした何らかのオンラインソーシャルネットワーキングイニシアティブを開始すると推定している。しかし、これらのキャンペーンの50％は失敗に分類されるだろうと、同氏はCNET Newsとのインタビューで述べた。

□CNET Japan

「ソーシャルメディアキャンペーン」の半数は失敗--アナリストが指摘する理由

　ソーシャルメディアキャンペーン」の半数は失敗--アナリストが指摘する理由

～引用～

　Sarner氏は、「（企業は）コミュニティーに殺到し、つながりを持とうとするが、もっぱら双方に共通する目的がないため、失敗するだろう」と述べた。「共通する目的」とは、キャンペーンを展開すると企業とキャンペーンに参加するオーディエンスの両方にとって役立つ手段のことで、そのバランスを見つけるのは容易ではない。奇抜でオーディエンスがやみつきになるようなキャンペーンは、企業にとってほとんど価値がなく一時的なブームに終わりがちである。一方、インターネットでのマーケティング活動は一般の人にはあまり好まれないことが多い。

　Sarner氏の研究によれば、2012年までに、オンラインにせよ、オフラインにせよ、購入全体の半分には何らかの形でウェブがかかわることになるとあり、また　「ソーシャルメディアはライフラインになる。顧客との関係を損なわず、顧客の気持ちをつかむことが最も大切なことだ」とも述べている。

　ウェブ上でのマーケティングが避けて通れない今、企業はもう一度原点に戻って顧客との関わり方について学び直す必要があるのかもしれない。

韓国大手のGmarketを米eBayが買収

韓国公正取引員会(以下、公取委)は、9月24日に、米eBay(以下、eBay)による、Interpark Gmarket(以下、Gmarket)の株式買収に関し、条件付きでこれを承認したと発表した。 

□マイコミジャーナル
韓国大手のGmarketを米eBayが買収 - オンラインショッピングに変革

　GMARKETといえば2006年6月に米NASDAQに上場し、米Yahooから84億ドルの出資を受けて海外進出を打ち出すなど、韓国のオンラインショッピングの最注目企業であり、日本にも進出している。

 

　記事では、eBayは、韓国大手のオープンマーケット(誰でも商品を販売登録でき、その商品を消費者が購入する仕組みのショッピングモール)「Auction」の株式中99%を保有しているので、この買収により韓国1、2位のショッピングモールを手に入れることになるとある。

　公取委によると「AuctionとGmarketが合併すれば、これらのオープンマーケット市場における市場占有率は87.2%に達する」という。それでも買収を承認した理由は、市場自体が大変動的であるため、市場独占状態短期的となる可能性もあると見ているためだ。M&Aを通じた変化や発展を通じて、動的な市場の競争を創出したいという見方があるようだ。

以下は、韓国のインターネットショッピング市場規模(取引規模)の推移(単位:10億ウォン/%)。(「年間サイバーショッピングモール統計調査」(2007年は12月時点)統計庁)

   

マイクロソフト、Greenfield Onlineを4億8600万ドルで買収

　マイクロソフトのM&Aに関するCNETの記事。
MS、Greenfield Onlineを4億8600万ドルで買収--欧州向けショッピングサイトCiaoを獲得

引用

Microsoftは米国時間8月29日、消費者向けショッピングサイトを保有するGreenfield Onlineを、約4億8600万ドルで買収することで合意に達したと発表した。

Greenfield傘下の企業の1つに、ドイツのミュンヘンを拠点とするCiaoがある。Ciaoは、価格比較とオンラインショッピングの分野で欧州における主要サイトの1つだ。Microsoftによると、Ciaoの技術プラットフォーム、オンラインコミュニティー、および小売業者との関係は、最終的に同社の「Live Search」に統合されるという。

Ciaoは、消費者によるレビューと評価を売り物にしている。Microsoftは、comScoreの調査データを基に、Ciaoの月間ユニークビジター数は7カ国2650万人にのぼり、これまでに500万件以上の製品レビューが作成されたと述べた。

昨年のJelly Fishに続き、『Live Serch』を強化する狙いがあるのだろう。

◆参考記事
マイクロソフトの新サービス「ライブサーチ・キャッシュバック」

インターネット初のライブ・ソーシャル・ショッピング・ショー

□WIRED VISION
インターネット初のライブ・ソーシャル・ショッピング・ショー

　Jellyfishでは「Smack Shopping』という名のオークションが人気だ。通常のオークションとは逆に、数量が不明のまま競り値はどんどん下げられていき、ユーザーは値段を下がるのを見守りながら商品が売り切れになるまでに買うタイミングを決定する。

http://www.jellyfish.com/



Jellyfishといえば、2007年10月にマイクロソフトに買収され、Jellyfishのキャッシュバック型検索エンジンの技術が、マイクロソフトの「Live Search Cashback」というサービスに受け継がれている。

◆参考記事
マイクロソフトの新サービス「ライブサーチ・キャッシュバック」

 

中国のネット人口が2億5300人に

　中国ネットワークインフォメーションセンター（CNNIC）の発表によると、中国のインターネット人口は2億5300万人のとなり、年間では9100万人増加した。

□INTERNET Watch
中国のネット人口が2億5300万人に、ブロードバンドは2億人突破

　これで米国の1億8,200万人を超え世界一のインターネット大国になった訳だが、総人口に対するインターネット利用率は19.1％ということなので、中国のインターネット市場はまだまだこれからという状況にあるといえる。

◆参考記事
世界のインターネット人口の成長予測

【中国】インターネット人口、いよいよ2億人へ