Gooリサーチ・CNET Japanによる共同調査結果。
インターネットショッピングを経験したシニア層、8割がECサイトに満足
シニア層に通信販売の経験について聞いたところ、96.1%が「利用したことがある」と回答、そのうち90.0%がインターネットショッピングの利用経験者であり、通販・雑誌カタログによる利用経験(48.7%)を大幅に上回った結果となった。
今後、通信販売で購入してみたいと思う商品について尋ねたところ、「ホテルの予約(40.1%)」「旅行商品(40.2%)」が多く、実際の購入経験の
「ホテルの予約(27.7%)」「旅行商品(24%)」と比べると、ニーズは高いものの、実情は旅行代理店の窓口で注文していることが想定される。
今後のECサイトの利用拡大を図る上でどのような課題が考えられるだろうか。インターネットショッピングを利用しないシニア層に対し、「利用しない理由」 を聞いたところ、「店舗で直接見て購入したいから(23.7%)」が最も多く、次いで「情報漏洩が心配だから(18.6%)」「確実に商品が届くか信用で きないから(11.9%)」が多い結果となった。
一見すると、シニア層をターゲットとしたEコマースに大きな需要ありと受け取られるが、ネットリサーチのパネルということもあり、かなり差し引いて考えるべきだと思う。
しかしながら、個人資産1500兆円を誇る日本において60歳以上のシニア層で約60%を占めており、経済的にもっともゆとりある世代であることを考えると、市場としては有望であることは間違いない。
--参考--
人口のうち、65歳以上の人口が7%を超えた社会を「高齢化社会」と呼び、さらにこれが14%を超えた社会を「高齢社会」と呼び、この7%から14%に至る過程を、高齢化率が倍になる年数ということで「倍化年数」と呼んでいます。
米国の場合、倍化年数は71年と予測されていますが、日本の場合は米国よりも高齢化の立ち上がりが遅かったにもかかわらず、その後急速に進行しわずか24年で倍化が達成されています。 日本は世界的にも類を見ない急激なスピードで高齢化が進行している国なのです。
引用元:http://www.senior-com.co.jp/market/data.html
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世界で最初に高齢社会を迎える日本だけに、インターネットを活用した新しいシニア向けサービスが生まれることを期待したいと思う。
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